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撮影した写真は約10万枚。
これらは私にとって、かけがえのない財産だと思う。
A新聞編集委員時代は、厚かましくもAカルチャーセンターの講師として、体験民族学を柱とする「楽しく学ぶ民族学」の講義をしてきた。
これが縁で退職後は女子大の教授として、文化人類学を担当している。
講義にはビデオやスライドを使い、体験談が中心だから評判も良いようだ。
いまや国際化時代。
この国際化時代を生きていくうえで最も大切なことは、異文化を正しく理解することだ。
世界の秘境と呼ばれた地域に比較的入りやすくなった1980年頃から、私はT会(私を囲むファンクラブ的集まりで、現在会員数は160人)会員やAカルチャーセンターの受講生を中心に、秘境探検ツアーを実施しようと試みた。
幸い、私の古い山仲間が1973年に設立した、登山山旅専門では老舗の旅行会社A社で、「辺境の旅」というツァーを企画・実施することができた。
私の狙いは、雄大な大自然を満喫してもらうことと、観光旅行では味わえない秘境の民の生活文化に触れ、生きるための生活の知恵を学びとり異文化を理解してもらうことだ。
その目的地はネパール、内モンゴル、中国最西域パミール高原、チベット、ベトナム、カンボジア、ブータン、ニューギニア、アラスカ、カラコルム、ペルー、ミャンマーなどだ。
次第に口コミなどで参加者も多くなった。
同じようなツアーを企画する旅行社も増えてきて、大学山岳部や探検部のOGやOBたちを社員に抱えるようになった。
結構なことだと思う。
参加者の顔ぶれをみると、6割強から7割弱が中高年で、その約半数が世界のあちこちを旅行して、たまには珍しいところに行ってみたいという人。
残りの半数は秘境の旅に魅力を感じて初めての海外旅行先に選んだ人たちだ。
そして2割強がOL、約1割が若い男性となる。
若い人にもっと多く行ってもらいたいが、日数や経費など種々の事情に制約されるのだろう。
いわゆる″秘境″へ他地域の人が足を踏み入れることに対して、その地に暮らす人びとの生活文化を乱しかねないから、なるべく避けるべきだという考えがある。
もちろんその発想には大賛成だ。
しかし現実には、外貨獲得などの経済的理由から、現地政府が観光客誘致に力を入れている国は少なくない。
ここで紹介するように、その気になれば誰でも、比較的気軽にツアーで″秘境″を訪れることができるのである。
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